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「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイングパール(BDSP)」レビュー

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。


ポケットモンスター BDSPレビュー

おはようございます。こんにちは。そして、こんばんは。

2021年に発売されたポケットモンスターシリーズ「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイングパール」。

2006年に発売されたDS用ソフト「ダイヤモンド・パール」のリメイク作です。

今回は、そんな「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイングパール」のレビュー記事になります。


ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイングパール(BDSP)

ポケモンBDSP

本作「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイングパール(BDSP)」は、2006年に発売された「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のリメイク作。

「ダイヤモンド・パール」はポケモンの世代としては第四世代にあたり、「究極のポケットモンスター」と銘打たれ、従来のポケモンをベースにしつつ、様々な部分が強化されました。

冒険の舞台となるのは「シンオウ地方」。

北海道のような形をしたマップで、嵐や吹雪、霧や砂嵐など、気象が激しく変化していくのが特徴。

リメイク作であるBDSPでは、マップの地形やBGM、ストーリーなどを忠実に再現。

一方、「ちかつうろ」や「スーパーコンテスト」などのミニゲームはリニューアルされています。


基本情報

発売元 株式会社ポケモン
販売元 任天堂
開発元 株式会社イルカ
対応ハード Switch
発売日 2021年11月19日
ジャンル RPG
CERO A(全年齢対象対象)
プレイ人数 1人(通信時:2〜8人)
権利表記 © 2021 Pokémon.
© 1995-2021 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
公式サイト https://www.pokemon.co.jp/ex/bdsp/


新要素・追加要素と変更点

  • 地下通路が地下大洞窟にリニューアル
  • ハナマスパークで過去作の伝説を捕獲可能
  • コンテストがスーパーコンテストショーにパワーアップ
  • 着せ替え機能が実装
  • 連れ歩き機能が実装
  • ボールデコ機能が追加
  • がくしゅうそうちがデフォルトで追加
  • ボックスがどこからでもアクセス可能
  • ポケッチアプリで「ひでんわざ」が使用可能
  • ゲームコーナーが削除
  • ランクバトルが廃止

どういう人にオススメ?

  • 久しぶりにポケモンをプレイする人
  • 初めてポケモンをプレイする人
  • ポケモンをライトに楽しんでいる層
  • 当時「ダイヤモンド・パール」を楽しんだ世代

おすすめポイント・評価点


忠実に再現されたリメイク

今作は、公式が「忠実なリメイク」と謳っているだけあり、これでもかと言うほどに完璧にリメイクされている。

オリジナルをリスペクトした忠実リメイクで、キャラクターだけでなくセリフ、街、システム等々あらゆる面でオリジナル版に寄せて作られています。

グラフィックはドットではなく3Dモデルになってはいますが、DS当時のドットで描かれていた見下ろし視点の雰囲気を壊さぬよう、本作ではキャラクターの頭身やフィールドマップが調整されていて、デザインのこだわりをすごく感じるリメイクです。

忠実に再現されたリメイク

BGMにも大きな変化は無く、あらゆる面でオリジナルの良さを殺さないように努力しているのが伺えます。

グラフィックは進化したものの、ストーリーやポケッチなど、基本的なシステムはDS版そのまま。

懐かしさをそのままに、再びダイパの世界に浸れる事ができます。


戦闘の遊びやすさが向上

上記の通り、オリジナル版を忠実に再現しているのですが、その一方で遊びやすさの面で大きなメスを入れています。

特に改善されているのが戦闘周りで、様々な部分に調整が加えられています。

まずは、相性の表示です。

一度倒したポケモンとの再戦時にはコマンドに技の相性が表示されるようになり、相性の暗記をする必要がなくなりました。

相性の表示

次に、経験値の振り分けです。

戦闘時に貰える経験値は手持ちのポケモン全員が貰えるように。

また、捕獲時にも経験値が貰えるようになりました。

弱いポケモンも手持ちに入れて、連れ回しているだけであっという間に育つので、時間がない人にも優しい仕様になっています。

経験値の振り分け

このような改善が行われているので、サクサク進められるようになりました。

上記以外にも様々な調整が加えられており、この辺りは近年のポケモンで良かった点を上手く輸入している印象です。


マップ移動の快適性が向上

メニューを開いてみると、次はどこに行けば良いのかを教えてくれるようになりました。

更に、マップ画面を開くと目的地に旗が立つようになったので、これで目的を見失うことはなくなりました。

マップ移動の快適性

オリジナル版では次の目的がわかりにくい工程があったので、これは嬉しい改善ですね。


地下大洞窟での化石掘りが楽しい

「ブリリアントダイヤモンド・シャイングパール」では、「ダイヤモンド・パール」で登場した「ちかつうろ」が「地下大洞窟」としてパワーアップ。

地下大洞窟では発掘作業をすることで、レアなアイテムや化石を入手することができる。

地下大洞窟での化石掘り

また、オリジナルと違って地下内に野生のポケモンが出現するエリア「ポケモンの隠れ家」が設けられており、そこでレアなポケモンに出会うことも出来るようになっています。

発掘作業のミニゲームは中毒性があって、レアなポケモンと遭遇できたりと、地下に入り浸りたくなるほど妙な魅力があります。


秘伝ポケモンが不要

原作の時点ではかなり多くの秘伝技が登場し、秘伝技を習得させるポケモン(秘伝要員)を何かしら用意していなければなりませんでしたが、本作ではそういうポケモンを用意する必要がなくなりました。

ストーリーを進めればポケッチのアプリに自動で追加され、秘伝技が必要なところでは、通りすがりのビッパやビーダルなどが助けてくれます。

ポケッチの秘伝技

旅のパーティに秘伝技用のポケモン枠を用意せずに済むので、ポケモンを効率的に育成し、ストーリーをサクサク進められます。

これは素直にありがたいです。


やり込み要素は相変わらず豊富

本作は殿堂入りをするとゲームクリアとなりますが、本作はクリア後も遊べる要素が複数あります。

伝説のポケモンに出会える「ハマナスパーク」、ポケモンの大量発生イベント、「バトルタワー」攻略、四天王やジムリーダーとの再戦などが発生。

クリア後のやり込み要素

クリア後もポケモンを追いかけて全国各地を駆け回るので、やることは尽きないです。


問題点


操作性の悪さ

「これは擁護できない」、「酷かった」と思うのが、操作性の悪さ。

オリジナルを忠実に再現したことでマップが1マス単位で精密に作られているので、ぬるぬる動くスティック操作ではマップ移動がしづらくなっていて、誤って段差を飛び越えてしまうこともありました。

操作性の悪さ

また、自転車に乗った時の操作性についても、お世辞にも良いとは言えません。

今作では自転車操作の際に転回しようとすると一度停止してから向きを変える上に、加速するのに時間が掛かる為、自転車での移動がまあまあ面倒です。

「何故か自転車の挙動だけリアル」という言い方をしたら伝わるでしょうか?

小回りも効きにくく、マス単位での操作が難しい上に、トップスピードもそこまで速くないので、「普通に徒歩で走った方が・・・」という場面が多かったです。


グラフィック面は期待すると裏切られる

本作はあくまで原作をリスペクトした作品。

その為、「ソード・シールド」のようなグラフィックを期待して本作をプレイすると、裏切られてしまう可能性が高いです。

というのも、今までのポケモンリメイク作品は、その時発売されている最新作のデザインや技術をベースに開発されていて、本作品の一つ前のリメイク作品である「オメガルビー・アルファサファイア」は、当時の最新作の「X・Y」ベースで作られていました。

オメガルビー・アルファサファイア

「ダイヤモンド・パール」のリメイクである本作についても、最新作である「ソード・シールド」のクオリティで展開されると誰もが思っていたものの、蓋を開けてみると、見下ろし視点の2頭身リメイクという形に。

とはいえ、当時の雰囲気を大切にする方向性についても理解できるので、私はこの形でもアリかなとは感じています。

正直なところ、初めてグラフィックを見た時は「え?Switchソフトなのに二頭身?」とか思ったりしたんですけどね。

ただ、水の透明感とか、ちびキャラの可愛らしさとか、光る部分もあるんじゃないかとプレイして感じるようになりました。

味わい深いグラフィック

個人的には、これはこれで味わい深いグラフィックだと思います。


まとめ

「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイングパール(BDSP)」は、2006年に発売された「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のリメイク作。

原作となる「ダイヤモンド・パール」を忠実に再現していて、近年の任天堂系タイトルでよく見られる、堅実な作りのリメイク作だと思いました。

原作を忠実に再現しながらも、秘伝技を習得させるポケモンが不要であったり、技の選択時にタイプ相性が表示されるなど、随所に改善・改良がなされ、遊びやすくなっています。

地下大洞窟での化石掘り、「バトルタワー」、伝説のポケモンに出会える「ハマナスパーク」など、やり込み要素も豊富。

ただ、やはり「操作性が悪い」といったところは少し残念です。

しかし、否定的な意見としても挙げられることの多い「グラフィックが残念」ということに関しては、私は肯定的に捉えています。

「ソード・シールド」のようなグラフィックでリメイクしてほしかったという意見にも賛成ですが、公式が謳っているように「忠実なリメイク」として考えると、当時の雰囲気を大切にする味わい深いグラフィックに仕上がっており、これはこれでアリなんじゃないかなと感じました。

本作は「ダイヤモンド・パール」を忠実に再現した堅実な作りのリメイク作品で、シリーズ経験者は勿論、ポケモンを初めて遊ぶ初心者にもおすすめのゲームソフトです。

興味を持たれた方はぜひ一度、「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイングパール」をプレイしてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。





ai(アイ)
著者
ai(アイ)
ブロガー、ハンドメイド作家、プログラマー。「大好きなゲームで情報発信したい」と思い、このブログを立ち上げました。おすすめのゲームソフトやボードゲーム、ガジェットなどを紹介します。私と同じく「ゲームが好きな方」、「面白いゲームを探している方」のお役に立てれば幸いです。