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「ポケットモンスター ソード・シールド(剣盾)」レビュー

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「ポケットモンスター ソード・シールド(剣盾)」レビュー

おはようございます。こんにちは。そして、こんばんは。

2019年に発売されたポケットモンスターシリーズ「ポケットモンスター ソード・シールド」。

ニンテンドーSwitchでは初となるポケモン完全新作です。

今回は、そんな「ポケットモンスター ソード・シールド」のレビュー記事になります。


ポケットモンスター ソード・シールド(剣盾)

ポケモン剣盾

本作「ポケットモンスター ソード・シールド(剣盾)」は、2019年に発売されたニンテンドーSwitchでは初となるポケモン完全新作。

ポケモン本編初の据え置きハード用タイトルで、開発テーマは「最強のポケットモンスター」。

人とポケモンが協力して産業を発展させてきた「ガラル地方」が物語の舞台。

今まで登場したポケモンたちが姿を変えて再登場したり、本作のガラル地方で新登場のポケモンも多数登場しています。

特定の場所でポケモンが巨大化する「ダイマックス」、4人のトレーナーで手強い野生ポケモンと戦う「マックスレイドバトル」など、前作にはない新しい要素が満載です。


基本情報

発売元株式会社ポケモン
販売元任天堂
開発元株式会社ゲームフリーク
対応ハードSwitch
発売日2019年11月15日
ジャンルRPG
CEROA(全年齢対象対象)
プレイ人数1人(通信時:2〜4人)
権利表記© 2019 Pokémon.
© 1995-2019 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
公式サイトhttps://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/


新要素・追加要素と変更点

  • 新ポケモンや技の追加
  • 新たな特性、道具の追加
  • ワイルドエリア
  • ダイマックス
  • マックスレイドバトル
  • ポケジョブ
  • ポケモンキャンプ
  • 性格補正を変更できる「ミント」
  • 努力値を振る栄養ドリンクの使用上限がなくなる
  • 強化素材「けいけんアメ」が実装
  • XYで追加された「メガシンカ」、サンムーンで追加された「Z技」の廃止
  • 一部ポケモンが未登場

どういう人にオススメ?

  • 初めてポケモンをプレイする人
  • 久しぶりにポケモンをプレイする人
  • 新しいポケモンと新地方を冒険したい人
  • 仲間と対戦、交換、協力プレイを楽しみたい人

おすすめポイント・評価点


圧倒的な没入感とポケモンの世界

3DSからSwitchへとハードが進化したことに伴い、グラフィックスが飛躍的に向上し、これまでの見下ろし型に近いような視点から、肩越しの没入感溢れるカメラアングルをも実現。

遠景までしっかりと描写された、世界の奥行きが感じられるようなビジュアルになっています。

ハードの進化がもたらす圧倒的な没入感

携帯機ではなく据え置き機だからこそ実現した、空間を感じることのできる立体の世界観。

初めて見たとき、私、感動しました。

自分の家を一歩出ると、そこにはポケモン達が居て、バタフリーが空を飛んでいるのです。

憧れだったポケモンの世界

後述するワイルドエリアもそうですが、まるでアニメのポケモンのような世界がそこにはありました。

本作では「あの憧れだったポケモンの世界を自分は旅しているんだな」と感じることができます。


ポケモンが巨大化する「ダイマックス」と大迫力のバトル

新要素である「ダイマックス」の導入により、過去作以上に大迫力のポケモンバトルに仕上がっています。

ダイマックスとはポケモンが巨大化する現象のことで、ガラル地方の特定の場所でのみ発生し、すべてのポケモンがダイマックス可能。

ダイマックスしたポケモンは3ターンの間、一部の能力が上がり、技もダイマックス専用のものに変わります。

しかし、やはり何といっても見た目のインパクトが凄まじいです。

ダイマックスによる大迫力のポケモンバトル

過去作品とは比べ物にならないほどリアルかつ大迫力になったポケモンバトルはまさに圧巻の一言。


自由に探索できる広大な「ワイルドエリア」

これでもかと新要素が盛りこまれている本作の中でも、最大の革命といえるのが「ワイルドエリア」。

ワイルドエリアはガラル地方の中心に位置する自然豊かなフィールドで、プレイヤーはこの広大なエリアを自由に探索し、出逢ったポケモンとバトルすることが可能です。

ワイルドエリアでは天候によって出現するポケモンが変わり、ダイマックスによって巨大化したポケモンとのレイドバトル「マックスレイドバトル」も楽しめます。

しかしながら、ワイルドエリア最大の魅力は何と言っても「ゲーム進行を度外視した強さ」のポケモンとの遭遇です。

過去作と違い、本作のワイルドエリアでは序盤でも平気でレベル30や50台のポケモンに遭遇する可能性があります。

夢にまで見た「ワイルドエリア」

ポケモンの強さや天候などでポケモンの生活感がより表現されており、とても素晴らしい。

また、ワイルドエリアでは様々なポケモンが登場するため、序盤から多様なポケモンを手持ちに加える事も可能になっています。

広いフィールドと言う見た目だけでなく、ゲームのバランスとしても挑戦的なデザインをしていると言え、この絶妙なゲームバランスが、過去作にはないワイルドエリアの魅力です。


力を合わせて立ち向かう「マックスレイドバトル」

「マックスレイドバトル」では、圧倒的な力を持つ「野生のダイマックスポケモン」に対して、4人のトレーナーで力を合わせて立ち向かうという全く新しいポケモンバトルが味わえます。

4人1組になって挑み、戦闘に勝利すると倒したポケモンをゲットできるチャンスが得られ、さらに「けいけんアメ」や「きのみ」、「わざレコード」といったアイテムも入手可能です。

既成概念を覆す「マックスレイドバトル」

野生のダイマックスポケモンはバトル中ずっと巨大化しており、そんな巨大で強大なポケモンを他のプレイヤーと協力して打ち倒すという体験は、これまでのポケモンにはない共闘感に溢れたものになっています。


ストレスフリーなエンカウント

本作は基本的にはシンボルエンカウントを採用しており、主に草むらにいるポケモンと接触することでバトルが開始。

ただし、草むらを歩いていると「!」の吹き出しが現れ、そこに行くことでシンボルでは出会えないポケモンと戦闘することができます。

勿論、接触せずにバトルを回避することもでき、無駄な戦闘は極力避けることも可能です。

ストレス軽減や狙ったポケモンのみの戦闘を実現しつつも、偶然性がもたらすワクワク感もしっかりと残した、言わば「シンボルエンカウントとランダムエンカウントのいいとこ取り」のようなシステムは本作ならではの特徴。

ストレスフリーなエンカウント

最初は違いに戸惑いましたが、個人的にはとても良かったと思います。

フィールドを歩いているポケモンを見るのは面白く、何より、ポケモンがフィールドに出ている事によってゲーム全体が華やかになったと感じられました。

無駄な戦闘も回避でき、ストレスフリーなのも嬉しいですね。


育成システムの改善

これまでの作品では一通りストーリーを終えて、「いざ、世界中のプレイヤーと対戦」となった際に、超えなければならないハードルが多いことがネックになっていました。

ポケモンの対戦と言うと個体値や努力値など、とにかく面倒臭いイメージが強いですし、実際のところ面倒臭いかと言われると面倒臭いとは思います。

しかしながら、本作では「各種アメによる容易なレベル上げ」、「ミントによる性格補正の変更」、「アイテムだけで割り振り可能な努力値」など、対戦を始めるまでのハードルが大幅に低下。

まず、大抵ストーリーの終盤に追加されるような技教えや技忘れが、今作では、ポケモンセンターで「ハートのうろこ」なしで(つまりタダで)技の思い出しができるようになりました。

これにより、ポケモンの技構成を気軽に変えられるようになっています。

ポケモンセンターでの技思い出し

また、「タウリン」などのアイテムで努力値をMAXまで振れるようになり、努力値振りも楽になりました。

今まではアイテムで振れる努力値は100までで、残りはバトルなどで振る必要がありましたが、今作では、お金さえあればアイテムで楽に努力値を振れてしまうのです。

アイテムでの努力値振り

加えて、ポケモンは性格によって、上がりやすい能力と上がりにくい能力があります(性格補正)。

今作では「ミント」というアイテムが登場し、性格はそのままに上がりやすい能力と上がりにくい能力を変更できるようになりました。

つまり性格そのものは変わらないけれど、性格補正が変わるということです。

さらに、アイテムさえ揃っていればレベル上げもアイテムを使うだけでいいので、その点も含めて面倒な作業が大幅に減りました。

レベル上げもアイテムを使うだけ

特に、ポケモンセンターに「技思い出し/技忘れ」や「姓名判断」といった機能を集約させる細やかな心配りは、まさに本作におけるユーザーフレンドリーな設計思想を象徴しているように感じられました。


利便性の向上

手持ちからそのままボックスにアクセスできるなど、ポケモンの入れ替えもスムーズにできます。

ポケモンボックス

ポケモンは古くからファストトラベルがあった作品ですが、本作ではマップからファストトラベル可能になりました。

そらとぶタクシー

移動にしても自転車にさえ乗っていれば、そのまま水上も走行できるようになるなど、様々な点でも利便性が向上しています。


良質なBGM

ポケモンはシリーズを通して素晴らしいBGMの宝庫ですが、今作のBGMも良く出来ています。

ライバル、ジムリーダー、悪の組織、チャンピオンなど専用BGMは豊富で、場面やキャラに応じた曲調でプレイヤーを飽きさせません。

特に今作は演出に合わせてシームレスにBGMが切り替わる仕組みもあるので、まるでアニメを見ながらゲームをしている感覚です。

個人的に素晴らしいと思ったのがジムリーダー戦で、BGMはバトルを大きく盛り上げてくれました。


問題点


「わざレコード」の存在

本作には、過去作品初期のわざマシンのような使い捨ての「わざレコード」というアイテムが実装されています。

レコードになっている技はいずれも有用性の高いものばかりで、その多くはワイルドエリアにおいてのみ入手することができます。

わざレコード

「マックスレイドバトル」をはじめとしたゲームシステムの関係上、ワイルドエリアにおける過疎は作品価値を脅かしかねない部分もある為、半ば強制的な形で導線を引く必要がある点は理解できます。

しかしながら、敢えて「わざマシン」とは別に用意してユーザー側に負担を強いる仕様は、本作における柱の一つであろう「育成システムの改善」という方向性と逆行しているようにも感じられ、別の方法もあったのではないかと思いました。


特性「シンクロ」の仕様変更

特性「シンクロ」は、野生ポケモンに対して100%有効になりました。

シンクロは2つの効果がある特性です。

ひとつは、バトル中に発動するもので、自分が「どく」や「まひ」や「やけど」になった時、相手も同じ状態にします。

もうひとつの効果は、フィールド上で発動するもので、特性「シンクロ」を持ったポケモンが先頭にいるとき、同じ性格の野生ポケモンと出会いやすくなります。

過去シリーズでは50%の確率とされてきましたが、今作では、この特性「シンクロ」の効果は野生ポケモンに対して100%有効になりました。

特性「シンクロ」の仕様変更

その点は便利なんですが、代わりに伝説ポケモンやレイドバトルのポケモンには効果が一切なくなりました。

一応、性格補正を変えられる「ミント」はありますが、過去作品では伝説ポケモンにも「シンクロ」の効果があったので、そこから劣化しているのは如何なものか・・・。


まとめ

「ポケットモンスター ソード・シールド(剣盾)」は、2019年に発売されたニンテンドーSwitchでは初となるポケモン完全新作。

特定の場所でポケモンが巨大化する「ダイマックス」、4人のトレーナーで手強い野生のダイマックスポケモンと戦う「マックスレイドバトル」など、前作にはない新しい要素が満載。

ダイマックスを駆使した大迫力のバトルは美麗なグラフィックで作り込まれており、どのタイミングで発動するかで戦況が大きく変わり、より戦略性のある奥深いバトルが楽しめるようになりました。

また、「ワイルドエリア」では天気によって出現するポケモンが全く異なり、現実の自然のような環境を再現。

グラフィックの進化は勿論、ゲームシステムにおいても幾多の革新的要素を盛り込み、丁寧な作り込みで初心者でもプレイしやすい作品です。

育成システムも改善され、やり込み要素のハードルを極限まで下げており、初心者から上級者まで誰もが末長く楽しめる作品となっています。

興味を持たれた方はぜひ一度、「ポケットモンスター ソード・シールド」をプレイしてみてはいかがでしょうか。

新たなポケットモンスターの世界、ぜひ堪能してみてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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ai(アイ)
著者
ai(アイ)
ブロガー、ハンドメイド作家、プログラマー。「大好きなゲームで情報発信したい」と思い、このブログを立ち上げました。おすすめのゲームソフトやボードゲーム、ガジェットなどを紹介します。私と同じく「ゲームが好きな方」、「面白いゲームを探している方」のお役に立てれば幸いです。