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「ポケットモンスター ウルトラサン/ウルトラムーン(USUM)」レビュー

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ポケットモンスター USUMレビュー

おはようございます。こんにちは。そして、こんばんは。

ハワイをモチーフにした南国のアローラ地方が舞台の第7世代完全新作「ポケットモンスター サン・ムーン」。

そのマイナーチェンジ版であり、公式では「『サン・ムーン』のもうひとつの物語」と銘打って発売された3DS最後のポケモンシリーズ「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」。

今回は、そんな「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」のレビュー記事になります。


ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン(USUM)

ポケモンUSUM

ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン(USUM)は、第7世代完全新作「ポケットモンスター サン・ムーン」のマイナーチェンジ版です。

アローラ地方に引っ越してきた主人公は試練をこなしながら4つの島を巡ります。

ウルトラサン・ウルトラムーンでは、ウルトラ調査隊やネクロズマのストーリーが追加され、クリア後にはレインボーロケット団のイベントなども追加されています。

ポケモンUSUM2

基本情報

発売元 株式会社ポケモン
販売元 任天堂
開発元 ゲームフリーク
対応ハード 3DS
発売日 2017年11月17日
ジャンル RPG
CERO A(全年齢対象対象)
プレイ人数 1人(通信時:1〜4人)
権利表記 © 2017 Pokémon.
© 1995-2017 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
公式サイト https://www.pokemon.co.jp/ex/usum/


「サン・ムーン」で追加された仕様や特徴

以下、第6世代(XY/ORAS)と比較し、「サン・ムーン」で新しく追加された仕様や特徴をピックアップして載せておきます。


冒険は「島めぐり」

アローラ地方はメレメレ島・アーカラ島・ウラウラ島・ポニ島の4つの島で構成されていて、各島に数人ずつ存在するキャプテンが出す「試練」を突破していきます。

その島のすべての試練を突破するとしまキング/しまクイーンと戦う「大試練」に挑むことに。

過去作どおりの「ポケモンジム」が存在しない代わりの役目となっています。

試練は、試練場所にて試練開始から「ミニゲーム」、「ぬしポケモンとの対決」で構成されていて、ミニゲームは「試練場所にいる野生ポケモンを倒す」、「簡単なクイズに答える(どれを選んでも正解なものもあったりする)」など様々。

島めぐり

ポケモンの力を借りて進む「ポケモンライド」

旧作の「じてんしゃ」・「ダウジングマシン」や「ひでんマシン」が削除され、新たに導入された代替システム。

ライドポケモンを呼び出して乗ることで過去作の「じてんしゃ」・「ダウジングマシン」・「ひでんマシン」と同等の効果を得られる。

ストーリーの進行に伴って乗れるポケモンが増えていく。

ポケモンライド

「乱入バトル」システム

戦闘中に野生ポケモンが仲間を呼び、1VS2の状況を作ってくる。

相手が同時に3匹以上呼ぶことはないが、こちらがもう一匹出すこともできない。

相手のHPを減らしたり、道具「ビビリだま」を活用することで仲間呼び率がアップし、呼んできた仲間を倒し続けることで連鎖が発生。

呼びだされた仲間から得られるきそポイントは2倍になるほか、連鎖回数につれて隠れ特性・色違い・道具所持出現率がアップし、さらに特定回数を突破すると個体値のどこかが最大値(V状態)になり、そこからも続けると個体値が最大になるステータスの数も増えていく。


新たなポケモン図鑑「ロトム図鑑」

電子機器に入りこむ性質を持ったポケモン「ロトム」が入っている図鑑。

図鑑に入ったことで人の言葉で話せるようになっており、次の目的について私情を交えながら話す。

マップ移動中は常時下画面に表示され、マップ・自分の位置・次の目的地を表示してくれる。

また、「XY」の図鑑が3つの地方で分かれていたように、今作も4つの島でそれぞれ図鑑が異なる。

ロトム図鑑

ポケモンの力を極限まで引きだす「すごいとっくん」

「きんのおうかん」、「ぎんのおうかん」をすごいオヤジに渡すことで、ステータスの実数値を個体値31(V)相当に上げられるようになった。

「きんのおうかん」はすべての能力を、「ぎんのおうかん」は指定した1か所だけを上げられる。

ただし、Lv100にしないと利用不可。


アローラで独特の変化を遂げた旧作のポケモン「リージョンフォーム」

リージョンフォームは旧作に登場したポケモンの亜種で外見やタイプが異なる。

「○○(アローラのすがた)」とも表記される。

例えば、「ほのお」タイプだったキュウコンは「こおり/フェアリー」タイプになり、進化方法・特性・習得技なども変化している。


ゼンリョクの攻撃「Zワザ」

「Zリング」と「Zクリスタル」を使って発動する。

Zクリスタルは各タイプ+特別なZワザの分だけ存在し、対応するクリスタルを持たせた状態で技を選ぶとZワザに変化し発動。

消耗品ではないが戦闘では一戦一回のみとなっている。

使用時に主人公がZワザの種類に応じてポーズ(ゼンリョクポーズ)をとる演出が入り、攻撃技を選ぶと威力が元の数値に比例して大幅に上昇する。

変化技は使うと「技ごとに異なる追加効果(バフ効果、HP回復など)の後、通常の変化技発動」となる。

Zワザ

ポケモンの手入れやリフレッシュをする「ポケリフレ」

基本的なシステムは第六世代(XY/ORAS)のポケパルレと同じものの、少し差異がある。

戦闘終了後や状態異常になった際、戦闘でついた汚れなどを掃除したり、状態異常を治療する特別メニューが追加され、ポケモンに食べさせるものはポフレから「ポケマメ」に。

ポケマメはポケモンセンター内にあるカフェで飲み物を頼んだオマケやポケリゾートで入手可能。

また、各地にあるマラサダショップで「マラサダ」をポケモンに食べさせることでも「なかよし度」を上げられる。


「ウルトラサン・ウルトラムーン」での追加・変更点

ここでは「ウルトラサン・ウルトラムーン」での追加・変更された点について簡単に紹介します。
(「ウルトラサン・ウルトラムーン」と「サン・ムーン」の違い)


ストーリー

ウルトラ調査隊やネクロズマがストーリーに登場したり、マツリカの試練が追加されたりしました。

また、四天王がハラからマーレインに変更、メインシナリオにおけるラストバトルの相手が変更された等の違いも。

ストーリー

新ポケモン、新フォルムの追加

ウルトラビースト(UB)が新たに4種増え、ネクロズマの新しい姿が追加。

ネクロズマの新しい姿

専用Zワザの追加

ルガルガン・ジャラランガ・ミミッキュ・ソルガレオ・ルナアーラ・フォルムチェンジ後のネクロズマに専用のZワザが追加された。


ロトム図鑑の機能追加

ロトム図鑑と仲良くなることで、過去作のデルパワーやOパワーに相当する「ロトムパワー」を発動できる道具「ロトポン」を入手できる。

多くは効果や持続時間が変更されているほか、本来一戦一回しか使えないZワザをもう一度使用することができる「Zロトムパワー」も追加された。

ロトポン

マンタインサーフ

波に乗りながらアクションを決めていくポケモン版サーフィン。

各島にあるビーチからプレイできる。

最大の特徴はBPを稼げること。

ここで手に入るBPは「ビーチポイント(Beach Point)」の略と説明されるが、名称が異なるだけでBP(バトルポイント)と共有される。

マンタインサーフ

アローラフォトクラブ

ハウオリシティとコニコシティに新設された写真館で、手持ちのポケモンと写真撮影を行うことができる。

保存した写真はフェスサークルで公開することができるほか、SDカードにも画像ファイルとして保存できるので、保存したファイルを使用してSNSやブログなどへの投稿も可能。

アローラフォトクラブ

ウルトラワープライド

ジャイロ操作(スライドパッド操作に切り替え可能)で目的のホールを目指すミニゲーム。

本作の目玉要素で、白のワープホールに進むと「サン・ムーン」に登場したUBが、赤・青・黄・緑のワープホールに進むと過去作に登場した伝説のポケモンや色違いのポケモンに遭遇できる。

伝説のポケモンは1匹しか捕まえられないが、UBは何度でも捕獲可能になっている。

ウルトラワープライド

エピソードRR

ポケモン「赤緑」のサカキを初めとする歴代の悪の組織のボスが集う「レインボーロケット団」に立ち向かうストーリー。

各ボスは元の世界で野望を達成した(または達成直前の)設定となっており、使用する手持ちも原作のものの再現+伝説のポケモンを1体所持している。

エピソードRR

評価点


歴代の伝説のポケモンや悪の組織が登場する

今作はレインボーロケット団が登場して、歴代のボスと戦うことができる。

ボスは該当作品の伝説のポケモンを使用してくる。

また、ウルトラワープライドでは準伝説を含めた過去作に登場した伝説のポケモンに遭遇し、捕獲することができる。


「ポケモンライド」のおかげで秘伝要員や技制限が不要になった

第6世代(XY/ORAS)までは「かいりき」や「なみのり」を使わないと行けない場所があり、そのポケモンが必要になって不便だった。

しかし、第7世代(「サン・ムーン」と「ウルトラサン・ウルトラムーン」)はそれが解消され、戦闘用のポケモン6体で揃えることができるように。

これにより、ストーリーを進めるにあたり、タイプ相性を補いやすくなった。


歯ごたえのある難易度

特に、試練に登場する「ぬしポケモン」はオーラでステータスが上昇したりするので相性が有利なだけでは簡単に勝てるわけではなく、大試練も相手がZワザを使ってくるので油断はできない。


「ポケリフレ」でポケモンとの触れ合いがより多彩に

第6世代(XY/ORAS)の「ポケパルレ」と比べ、ポケモンを色々な方法で可愛がれるようになった。

また、戦闘中に受けた状態異常もこれで治せるようになった為、道中で回復アイテムが不足した場合には有難い。

現在地の地形が背景に反映されるようになり、ポケモンとその場で触れ合っている雰囲気がより強化された。


「マンタインサーフ」のおかげでバトルポイントが稼ぎやすくなった

ある程度スコアを貯めれば、多くのポイントがもらえ、対戦が苦手な人でも教え技やメガストーンも買いやすくなった。


問題点


一般の野生ポケモンも仲間を呼び出すことがある

HPが少ないほど頻繁に発生し、2体になって捕まえることができず、いちいち倒さなければならないのでテンポが悪い。


ウルトラワープライドの操作性が悪い

初期設定ではジャイロ操作となっており、3DSを動かして操作をする必要がある。

この状態では主人公があまり動かず、理不尽に障害物にぶつかることが多々ある。

一度体験した後にカンタイシティのゲームフリークでスライドパッドでの操作に変更できるが、この設定変更に関するヒント等はゲーム中には無い。

変更しても操作性はあまり良くなく、間違ったホールに入ってしまうことも結構ある。


更なる難易度の上昇、一部のストーリー上のボスが理不尽

本作の難易度は相手のステータスがオーラで上昇したり努力値を全振りしていたことで難しめとされていた「サン・ムーン」から更に上昇しており、本編シリーズとしては歴代で最高の難易度となっている。

特に本作で最難関とされるウルトラネクロズマ戦は、レベルこそ60ではあるが戦闘開始時にこうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさが1段階(1.5倍)上昇するため、異常なまでの強さになる。

救済措置に頼らない場合は搦め手以外での攻略が難しくなっている。

とはいえ、試行錯誤や新たなポケモンの育成で十分攻略できる範囲には収まっている。

また、本作ではシナリオ攻略においてロトムパワーが救済措置として機能しており、特に「おうえんポン」は一度の使用でこうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさが1段階(1.5倍)上昇する強化を受けられるうえに重ねがけも可能。

ロトポンは入手性に難があるとはいえ、よほど運が悪くなければシナリオ攻略に必要な数くらいは集められるので、これに頼ることで難易度は大幅に下がる。


まとめ

「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン(USUM)」は、ハワイをモチーフにした南国のアローラ地方が舞台の第7世代完全新作「ポケットモンスター サン・ムーン」のマイナーチェンジ版。

「ポケットモンスター サン・ムーン」は、これまでのポケモンシリーズ過去作とは異なり「ポケモンジム」が存在せず、試練をこなしながら4つの島を巡る「島巡り」が特徴的で、ポケモンの世界観に一石を投じた意欲的な作品。

そのマイナーチェンジ版である「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」では、ウルトラ調査隊やネクロズマのストーリーが追加され、クリア後にはレインボーロケット団のイベントなども追加されています。

ウルトラワープライドでは準伝説を含めた過去作に登場した伝説のポケモンをゲットでき、バトルツリーなどのやりこみ要素も豊富。

「『サン・ムーン』のもうひとつの物語」と銘打って発売された3DS最後のポケモンシリーズである本作は、これまでの「ポケモン」の集大成と言える内容に仕上がっており、ポケモンを初めて遊ぶ初心者は勿論、シリーズ経験者にもおすすめのゲームソフトです。

サブイベントも含めてボリュームは大きいと思うので、ぜひ「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」を持っていない人は一度やってみることをおすすめします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。





ai(アイ)
著者
ai(アイ)
ブロガー、ハンドメイド作家、プログラマー。「大好きなゲームで情報発信したい」と思い、このブログを立ち上げました。おすすめのゲームソフトやボードゲーム、ガジェットなどを紹介します。私と同じく「ゲームが好きな方」、「面白いゲームを探している方」のお役に立てれば幸いです。