おはようございます。こんにちは。そして、こんばんは。
今回は、おすすめのボードゲームを紹介します。
第1回目はこちら、「オニリム:最初の旅と七つの書」です。
概要
「オニリム:最初の旅と七つの書」は悪夢の迷宮を脱出する「1~2人用」の協力型ゲームになります。
プレイヤーは、同じ色のカードを3枚連続して並べ、扉カードを獲得し、扉を集めて迷宮を脱出する、というゲームです。
ボードゲームのデメリットとして、「1人では遊べない」ということがあります。
テーブルを挟んで、他のプレイヤーと同じ空気を共有するボードゲームは、もちろん楽しいです。
しかし言い換えれば、1人では、その楽しみは味わえません。
大体のボードゲームはプレイ人数2人~です。
しかし、「オニリム」は、1人で遊ぶことを前提として作られたボードゲームです。
準備(セットアップ)も、基本的にカードをシャッフルして山札を作り、そこから手札となるカードを引くだけで、プレイ時間も15分と大変短く、プレイしやすいものになっています。
また、基本ゲーム以外に7つの拡張ルールもあるので、長く楽しめます。
今回は、そんな「オニリム」の遊び方やオススメな点をご紹介したいと思います。
オニリム開封
箱を開けた状態。なんか可愛い。
左のカードが基本ゲームのカードで、一番右が説明書。
真ん中のカードが拡張ルール用カード。
上のコマが拡張ルールで使用するコマ。
基本ゲームで使用するカード。テーマが悪夢ということもあって、不思議で綺麗なカードイラストです。
勝利条件と準備
基本ゲームでは、プレイヤーは8枚の扉カード(赤、青、緑、茶の4色、各々2枚ずつ)を求め、迷宮を彷徨います。この8枚を揃えれば、勝ちです。
最初に、5枚の手札を山札から引きます。
この時、扉カードと夢カードは、忘却(リンボ)カード置き場へ。
※「忘却カード」とは、捨て札とは別に、一時的にゲームから取り除かれているカードの事を言います。ターンの最後にこれらを山札に戻してシャッフルします。この忘却カードを置く場所が「忘却カード置き場」です。
「迷宮カード」が3枚、「扉カード」が1枚、「夢カード」が1枚出ました。
この場合、「扉カード」と「夢カード」を忘却カード置き場に置き、その後、5枚になるように引きます。
手札全てが「迷宮カード」になるまで、これを繰り返します。
忘却カード置き場の場所は特に決まってはいないので、とりあえず右上を忘却カード置き場にします。
手札が全て迷宮カードになったら、忘却カードは山札に戻してシャッフル。
これで、手札の準備は完了です。
ゲームの進め方
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プレイヤーのターン(手番)では、5枚の手札の中から1枚の迷宮カードを場にプレイすることができます。この場合、直前に置いた迷宮カードと同じシンボル(太陽、月、鍵の3種類)のカードは置くことができません。場の迷宮の列にカードをプレイしない場合、手札を1枚、捨札にします。
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山札から1枚を補充します。
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忘却カードを山札に加え、シャッフルする。
基本的にはこれを繰り返します。
つまり、「手札から迷宮カードを場に出す」or「手札を1枚捨てる」。
その後、山札から1枚引き、手札を補充。
忘却カードがあれば、山札に戻してシャッフル。
この繰り返しです。
場にプレイした迷宮カードは前のカードのシンボルが見えるように重ねていきます。カードを場に置く時には、シンボル(太陽・月・鍵)が連続にならないように置きます。
この時、場の迷宮の列にカードを置きたくない場合、手札を1枚、捨札にします。
同じ色の迷宮カードを3枚連続して並べることができると「扉」発見となります。
山札の中から該当する色の扉カードを1枚探し、場の上に発見した扉として並べます。
なお、山札はその後よくシャッフルします。
この流れを繰り返し、8枚全ての扉を探すことができればゲームクリアとなります。
しかし、そう簡単には行かず、山札からの手札の補充の際に、夢カード(悪夢)が出た場合、「手札」または「山札の上の5枚」のどちらかを捨札にしなければなりません。
※この際、捨て札の中に扉カード・夢カードがあれば、それらは忘却カード置き場に置きます。
でも、手札に鍵のシンボルの迷宮カードがあれば、それを捨札にすることで、その悪夢を回避することができます。
(「手札」または「山札の上の5枚」のどちらかを捨札にすることなく、夢カードを捨て札として捨てます。)
つまり、夢カード(悪夢)を引いた場合、
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「手札」を捨札にする
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「山札の上の5枚」を捨札にする
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手札の鍵シンボルの迷宮カードを捨札にする
上記3つの内、いずれかを行わなければいけません。
ちなみに、鍵のシンボルの迷宮カードには、それ以外にも、いくつかの特殊な能力があります。
鍵カードを捨札にすることにより、山札の上の5枚を見て、そのうち1枚を捨札にして、残りの4枚を好きな順番で山札の上に戻す「予言」を使うことができます。
この「予言」の場合、悪夢を捨札にすることができます。
また、山札から引いたカードが扉カードだった場合に、手札にあるその扉と同じ色の鍵カードを捨札にすることで、その扉カードを獲得することもできます。
鍵のシンボルの迷宮カードは各色3枚ずつしか入っていません。
8枚全ての扉カードを獲得する前に、山札がなくなるとゲームオーバーとなるので、夢カードの処理で、何も考えずに手札・山札のカードを捨てていると、山札がなくなるという結果にもなります。
一方、何も考えずに鍵カードを場に出したり、鍵カードを捨て札に「予言」を使ったりしていると、今度は夢カードの処理が難しくなります。
その為、その使い方が文字通り、迷宮脱出の「鍵」となります。
山札から引けるカードが無くなるよりも前に、8枚全ての扉カードを獲得できれば、無事、夢の迷宮を脱出。ゲームクリアとなります。
拡張ルールについて
ちなみに、このゲームには7つの拡張ルールが付属しています。
拡張カードの「足跡の書」を加えると、探し出す扉の順番を指定される代わりに、強力な補助魔法を使えるようになります。
「塔」では、扉の他に、新たに4色の塔を探さなければいけません。
拡張ルールが7つもあり、色々な遊び方ができるのも「オニリム」の特徴です。
繰り返しプレイしていると、全体的なカードのバランス・戦略などが分かり、勝率が上がってきます。
物足りなくなってきたと思ったら、7つの拡張から好きなものを足してみると、また楽しめます。
まとめ
アートワークも素晴らしく、サイズもコンパクト。
事前の準備も少なく、すぐにプレイ出来、15分程で終わるという点も良いです。
負けると、「もう1回!」ってなります。(笑)
基本1人用ではありますが、2人でもプレイできます。
その場合、一部の手札を共有してプレイすることになるので、難易度がまたアップします。
その為、2人でも楽しめます。
「1人でもできるボードゲームがやりたい」、「戦略が大事な、頭を使うボードゲームがしたい」という方にオススメです。
興味を持たれた方は、遊んでみてはいかがでしょうか。
補足:「オニリム」シリーズについて
夢世界の迷宮から脱出する「オニリム」には続編があり、そちらも併せて紹介したいと思います。
ウルビオン
永劫の時、夢魔(インキュビ、不幸、悪夢)とソニア(幸せ、明るい夢)は対立しながらも補い合う平衡境界「ウルビオン」で息づいていた。
この都市の王として、あなたはこのふたつの夢を確立しつつ、微妙な平衡を保ち続けることになる。
そのために、様々な地域に夢魔とソニアの夢を置き、その力を縛りつつ、不和と憎悪を糧に育つ恐るべき存在である混沌に気を配らなくてはならない。
「オニリム」シリーズの第2弾。
- プレイ人数:1~2人
- プレイ時間:15分
「ウルビオン」は、常に場に4枚ある都市カードに対し、手札から選んだ善夢(プラス数値)カードか悪夢(マイナス数値)カードを置いて、0になるように均衡を取っていきながら、12の全ての都市の均衡を取れるかどうかに挑戦するゲームです。
シルヴィオン
恐るべき炎の魔物“荒廃(ラヴィジ)”が、火の精霊の軍勢を引き連れて来た。
その行く先にある物すべてを焼き尽くし、後に残った灰の跡が向かう先ははっきりとある場所を指示していた。
それは大いなる森、シルヴィオンの心臓。
あなたはたった一人の森の番人として、この燃えさかる力を止めなければならない!
最強の守り手を選び出し、彼らを絶妙の時宜で送り込み、強大な炎を消し止め、夢世界の森を救うのです……
「オニリム」シリーズの第3弾。
- プレイ人数:1~2人用
- プレイ時間:約30分
「シルヴィオン」は、1人もしくは2人で協力して遊ぶゲームです。
このゲームでは、荒廃カードからのダメージをできるだけ抑えなければなりません。
森の生命力が0未満になってしまうと、ただちにゲームに敗北します。
その上で、荒廃カードがすべてプレイされた(最後の襲撃が終わった)後、森の生命力を最大まで戻すことができれば、勝利です。
勝利のためには、森の精カードを効果的に使って荒廃(ラヴィジ)の陰謀を打ち破り、炎の突進を追い返さなければなりません。
また、このゲームは「入門ゲーム」、「上級ゲーム」、2つの拡張ルールが用意されていて、プレイヤーの経験に応じたプレイが可能です。